Mais conteúdo relacionado Semelhante a 防災4.0ハッカソン 20170120 (20) Notas do Editor みなさん、はじめまして、減災インフォ小和田と申します。記念すべき内閣府(防災)さん初のハッカソンに参加できて個人的にとてもわくわくしています。本日ご参加のみなさんは、チーム応募の方が多いとお聞きしていますが、防災や災害支援をお仕事にされている方、またはボランティア活動のご経験のある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?また、初めての方はどれくらいでしょうか?挙手をお願いします。
(挙手)
ありがとうございます。N割位ですね。初めての方もご参加くださるのはうれしいですね。 その後、3.11直後思うようにできなかったことを次にできるように、連携できなかった人や組織とつながる場をつくり、災害時すぐ動けるように平時からの情報整備を行い、災害のたびに情報収集と発信をしながら反省を繰り返す。そんな活動を本業の傍ら数人の仲間とボランティアベースで行っています。2日目の審査員でご一緒する及川さんもこの時の仲間のひとりです。 ハッカソンの1日目、アイデアソンを始めるにあたり、そんなIT寄り情報寄りの市民の立場で、これまでの教訓〜防災や災害支援におけるITができることを考える中で知っておいた方がよいと感じた現実や実態をなるべく意見を交えずお伝えします。お詳しい方は寝ててください(笑)
防災4.0。「リスクに向き合う」
このN十年で一番、変わったことはなんでしょう?
気象という意味では、局地化、激甚化、想定外という言葉が聞かれるようになりました。
一方、社会では?
(指すかも)
防災をとりまく環境でいちばん変わったこと、それは、ネットとスマフォ、SNSの普及ではないかと思います。
防災1.0時はインターネットがまだない時代、防災2.0阪神淡路大震災時に少しづつ普及し始め、防災3.0東日本大震災時はネットはほぼ普及、携帯からスマフォへの移行期でSNSが普及しつつあった時代、そして、防災4.0、2016年の段階でスマフォはN%、SNSは60%まで普及しました。
1995年阪神淡路大震災の時はスマフォもなく、市民へのネット普及もわずかでした。2011年東日本大震災時はブロードバンドは広く行き渡り、スマフォが広がり始めた時期。そして、2016年熊本大震災では、被災者の多くがスマフォを持ちSNSで情報収集だけでなく発信もするようになりました。
最新の調査では、スマフォは実にN%まで普及しています。それに対応して防災や災害支援はデジタルシフトしてきたでしょうか?まだ十分とはいえないように思います。 また、ウェザーニュースの調査によると、災害時、国や自治体の情報を待つのではなく、自ら情報を取りに行く人が増えています。
一方で、年齢別にアクセスするメディアには大きな違いが出てきています。
便利なスマフォアプリなどを開発することも大切な一方、その手段を持たない人にどう伝えるかのIT活用のアイデアも求められています。
自治体のSNS活用は増えてきていますが、都道府県では8割を超える一方、市町村別ではまだ3割、自治体規模、地域により差が大きいのが現状です。 では、スマフォ時代、日本国内で防災アプリにはどんなものが作られているのでしょうか?
また、これまでのシステムにはどんなものがあったでしょうか? 調べてみたら、200もありました。
大別すると ローカルにしぼったものが3割強、 全国を対象にしたものが7割となっています。ローカルは自治体や地域メディアによるものが多く、全国は何かのテーマ、例えば速報、ニュース、避難所、など特定のニーズに特化しています。
では、その内訳をざっと見てみましょう。 ハザードマップアプリはレッドオーシャンですね(笑)
ただ、地域のアプリは自治体ごとにお金をかけて作るのが本当に良いことなのか?という疑問も感じました。使いやすく役に立つアプリなら、それをオープンソース化して、全国各地のオープンデータを投入してみんなでさらに使いやすくしていく、そんなアイデアもありではないかと思います。
全国をカバーするアプリは、目的特化型の傾向です こちらはの論文から、3.11で作られたシステムの種類とその後の継続性を調査されたものです。情報集約webサイトやGISは継続して作られていることがわかります。また、個人で作られたものの多くは現在使えなくなっているそうで、その継続性や、次の災害に生かすしくみが求められているように思います。 先ほどのアプリを災害のフェーズで見ると、災害発生前に使うものが圧倒的に多い印象です。では、災害のフェーズはどんなものでしょうか? 今回のハッカソンでは主に前半(平時〜災害発生〜避難所での生活(1週間くらいまで)の期間がスコープとなります。
熊本地震では仮設住宅の完成まで52日
では、各フェーズで本当に大切なことはなんでしょうか?何かひとつとするとするならそれは「人の命」だと思います。
阪神淡路大震災では、救命が早ければ助かったのに道路渋滞で救急車がたどりつけず、助からなかった人が多かった、がれきからの救出が遅れたために火災で亡くなった方が多いと言われています。その一方で、地域の人が助けた、いわゆる共助による救出が多かったといわれています。 過去の災害で亡くなった人数を見てみると、災害直後の死だけでなく、「災害関連死」と呼ばれる、一度助かった命がその後失われていることがあまりに多いことに気づきます。地震の場合、直後の死は建物や転倒防止などハードによるものが大きい反面、二次災害による死や避難所フェーズなどでの災害関連死を減らすは、自助・共助、ITの力でまだまだ解決できることが多そうです。
また、大地震では、揺れの最中や直後だけでなく、二次災害からいかに命を守るかが大切となります。主な2次災害には津波、火事、土砂災害、などがあり、海や山、坂など特性によるものと街の特性によるものがあります。
(津波:沿岸部、火事:都市部木造密集地等.、土砂災害:山やがけ沿い、急傾斜地.) 災害のフェーズでも少しふれましたが、災害には予期できるものとできないものに大別されます。台風や大雪などは気象庁等による予報や警報、自治体による避難勧告等で避難行動がとれますが、避難の情報発信は自治体によってその速さ、伝達方法はいろいろで住民全員に周知が難しかったり、いくら避難を呼びかけても逃げ遅れる人がいることが問題になっています。
一方、予期できないもの、地震の予報は数秒前で、火山噴火等も予兆をとらえられるようになってきたとはいえ、発生後に即行動を取る必要があります。
最後に、2016年157名の人的被害をもたらした熊本地震でどんな情報ニーズがあり、どんなIT支援が行われたのかを共有します。 熊本地震は、大地震への警戒が少ない熊本県で発生、2度目が余震ではなく本震で、その後も相次ぐ地震により、青空避難〜建物外に避難する人が多かったという「想定外」が多くありました。一方、2次災害については、阿蘇方面で土砂災害はあったものの、熊本市内など都市部の火事の少なさは奇跡的と言われるほどでした。
これは、減災インフォがまとめた、熊本地震での情報ニーズです。
一言で情報と言っても、被災者向けの情報、ボランティアやNPOなど支援者向けの情報、一般向けの情報では、求められる内容や粒度、スピードが変わります。
以上、見てきたように、災害の種類はいろいろで、そのフェーズによって、またその地理や街の特性によって、注意すべきことは変わります。 既に作られているアプリやシステムもたくさんあります。 ぜひ、ユースケースを意識して、確実に課題解決につながるアイデアをお願いします。
ニーズはあるのにまだ解決できていない課題や機能、そんな「ブルーオーシャン」をみつけてください。既にある分野での提案はぜひ、プラスアルファの課題解決をお待ちしています。
今日は夕方まで会場にいますので、質問などあれば、どうぞお声掛けください。
ぜひ、ユースケースを意識して、確実に課題解決につながるアイデアをお願いします。
ニーズはあるのにまだ解決できていない課題や機能、そんな「ブルーオーシャン」をみつけてください。既にある分野での提案はぜひ、プラスアルファの課題解決をお待ちしています。
今日は終日会場にいますので、質問などあれば、どうぞお声掛けください。
防災4.0、ITの力で次の時代の防災をみんなで創っていきましょう!