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世界最先端のデジタル国家
エストニアにおけるヘルスケア事情
2019年10月16日
日本・エストニア EU デジタルソサエティ推進協議会
(JEEADiS:ジェアディス) 理事  牟田学
www.jeeadis.jp 1
www.jeeadis.jp 2
www.jeeadis.jp 3
日本・エストニア/EUデジタルソサエティ推進協議会
日本・エストニア/EUデジタルソサエティ
推進協議会 (略称:JEEADiS ジェアディス)
http://www.jeeadis.jp/
エストニアをデジタル社会のモデルとし、国民視点
で日本の情報化社会のあり方を考え、世界に貢献で
きる日本を創ることを目指します。
未来型国家エストニアの挑戦 電子政府が
ひらく世界 (ペーパーバック、電子書籍)
インプレスR&Dから発売中
ラウル・アリキヴィ理事と前田陽二代表理事が
執筆。エストニアの医療情報化も紹介。
www.jeeadis.jp 4
「未来型国家エストニアの挑戦」出版記念セミナー
出典 http://www.jeeadis.jp/jeeadis-blog/6
前田代表理事、ロイヴァス首相(当時)、アリキヴィ理事
2016年4月
エストニア共和国
のターヴィ・ロイ
ヴァス首相(当時)
から、お祝いのス
ピーチを頂きまし
た。
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ジェアディスの賛助会員になる
企業賛助会員:年会費50,000円 個人賛助会員:年会費5,000円
特典:協議会主催セミナーへの招待、セミナー資料等の共有など
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エストニア視察ツアーの実施
企業や団体の依頼に応じて企画・実施
・電子政府、デジタル政府
・スタートアップ、起業、投資
2019年は(11月10-16日)
健康・医療の情報化をテーマにした
調査研究ツアー(10-15名)を予定
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訪問先候補:関係省庁、医療機関、保険者、大学・研究機関など
調査内容の例
eヘルスの標準化、医療関連の業務アプリケーションの共同利用・相互運用性、医療と介護の連携(より広範囲
な他業種連携を含む)、ビッグデータの利用・分析の手法と成果、セキュリティとデータ保護(GDPR対応を含
む)、ゲノム医療・個別化医療、過疎化地域への対応や遠隔医療の動向、国境を越えたeヘルスなど
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出典:エストニア政府資料等
バルト三国
の一つ
エストニア
九州より
少し大きい
1991年
ロシアから独立
EU加盟
ユーロ導入
人口・経済規模
日本の1/100
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インターネット自由度 世界 1位
OECD 税競争力 1位
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空気がキレイな国 世界 4位
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起業活動が盛んな国 世界 1位
人口当たりの起業率 EU 1位
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国家サイバーセキュリティ指数 1位
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デジタル開発指数 世界 1位
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EU 最も楽観的な人々
アルコール摂取量 世界 1位
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冬の寒さは厳しい。。
基本情報
エストニア 日本
面積 (km2) 4.5万 37万
人口 131万 1億2,600万
人口密度(/km2) 30 330 (北海道で約68)
広域自治体 県(15) 都道府県(47)
基礎自治体 町村(213) 市区町村(1,742)
GDP(米ドル) 260億 4.6兆
一人当たりGDP 19,700 38,400
医療費GDP比(%)
※OECD平均8.9
6.0 10.2
失業率(%) 7.0 3.5
平均寿命(歳) 77(女82、男72) 84(女87、男80)
出生率 1.7 1.4
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人口ピラミッド 2017
出典:https://populationpyramid.net
日本 126,045,211人エストニア 1,305,754人
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人口ピラミッド 2050
出典:https://populationpyramid.net
日本 107,411,391人エストニア 1,129,047人
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出典:Wikipedia、エストニア政府資料等から作成
エストニアの歴史
他国・他民族による支配と回復の歴史
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13世紀以前 エストニアとしての統一はなく、地域共同体として存立
12-13世紀 十字軍が派遣され、キリスト教化が進展
13-19世紀 ドイツ人による支配時代が続く エストニア人の「闇の時代」
16-17世紀 スウェーデンがエストニア北部の支配権を掌握 「良きスウェーデン時代」
1700-1721年 ロシアとスウェーデンの間で大北方戦争 エストニア全土が戦場に
18-19世紀 ロシアの統治下でエストニア人の権利が制限、民族意識が高まり文化活動が活発化
1918年2月24日 1917年にロシア革命が勃発し、翌年にエストニア共和国の独立を宣言
1918-1919年 エストニア独立戦争(ロシア、イギリス等連合国、ドイツ)
1920年 ソ連がエストニアの独立を承認
1940年
1939年に第二次世界大戦が勃発し、ソ連がエストニアを占領
多くのエストニア人が処刑、ロシア収容所・シベリア送りに
1945年以降 第二次世界大戦後にソ連に再併合され、ロシア人の流入が進む
1980年代後半 ゴルバチョフのペレストロイカ政策、ベルリンの壁崩壊等の影響で民主化・独立の機運が高まる
1989年8月23日 タリン、リガ、ヴィリニュスを人間の鎖で結ぶ運動「バルトの道」に100万人が参加
1991年9月6日 ソ連がバルト3国の独立回復を承認し、国連に加盟
2004年 北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)に加盟
1944 独ソ・エストニア戦線
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出典:YouTube ムービー https://youtu.be/vqf46t3gXh0
2015年公開 エストニアの戦争映画
1944年のナチス・ドイツ軍とソビエト赤軍の戦い
エストニア兵士は両軍に属し、エストニア人同士で戦うことに
バルトの道 Baltic Way
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出典:Wikipedia 写真:The Baltic Way http://www.thebalticway.eu/
1989年8月23日 バルト三国独立運動の一環として行われたデモ活動
約200万人が参加し、約600kmに渡り「人間の鎖」で3共和国を結んだ
当局の認可を得て平和裏に行われ、鎖が切れないよう周到に計画された
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e-Estonia https://e-estonia.com/
www.jeeadis.jp 25
エストニア情報政策の基本原則
• 1998年5月、エストニア議会で採択 (30原則)
• デジタル社会の進展に伴い改定されながら継承
• 情報政策の基本的な考え方や目指す方向を示す
www.jeeadis.jp 26
www.jeeadis.jp 27
エストニア情報政策の基本原則(1998)
Principles of Estonian Information Policy
• 社会と市民への奉仕、市民参加の促進、民主主義の推進と強化、
官僚的な障壁の除去、情報基盤の改善、競争経済の創出、国防
の近代化と強化、エストニア語の言語と文化の発展
• 最終的な目的は「社会全体の幸福の増加」に貢献すること
• プライバシーとデータセキュリティの絶え間ない改善
• 継続的に、法律を近代化しなければならない
• 情報への平等なアクセスを保障する
• 情報は、わかりやすく提供しなければいけない
• 情報の信頼性 = 情報の正確性に対する責任を明確にする
www.jeeadis.jp 28
情報化社会の発展の原則(2006-2013)
Principles for the development of the information society in Estonia
• 基本的権利、個人データおよびアイデンティティの保護を保証
• 情報システムにおける容認できないリスクの軽減を保証
• 公共部門は、既存の技術的解決策(IDカード、データ交換基
盤X-Road)を採用し、IT開発の重複を避ける
• 公共部門は、市民、起業家、公共団体からの「1回限りのデー
タ収集」を確実にするため、ビジネスプロセスを再編成する
• 公共部門は、オープンスタンダードを採用して情報システムの
相互運用性を確保する
• データ収集とICT開発は、再利用性の原則から始まる
www.jeeadis.jp 29
情報化社会の発展の原則(2013-2020)
Principles for the development of the information society in Estonia
• 情報化社会の発展は、国家の競争力を高め、人々の全体的な幸
福を高めるための戦略的な選択である
• 公共部門は賢明な顧客となり、公共調達において革新的な解決
策を提供するために可能な限り自由が確保され、それによって
ICT部門の発展に貢献する
• 使用するデバイスに関係なく、すべての人がインターネットに
アクセスし、コンテンツを利用できるようにする
• EUや他の地域における発展を考慮し、エストニアはその経験
を共有し、他者から学ぶ
• 必要な情報の保存(アーカイブ)に適切な注意を払う
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法律の近代化(エストニア)
オンライン・自動データ処理を前提とした法律に移行
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法律の近代化(日本)
法令標準XMLスキーマ、法令API はあるけれど…
www.jeeadis.jp 32
情報へのアクセス権の保障:タリン中央図書館
公営図書館はインターネット環境の提供が義務
• ネット接続のコンピュータ
• Open OfficeまたはLibre Office
• Wi-Fi 接続サービス
• IDカードリーダー等の機器
• エストニア語と他言語の文学
• エストニア語電子書籍の貸出し
• 民間サービスの活用
(英語とロシア語の電子書籍やオーディオ
ブックの貸出:米国OverDrive社)
(英語、ロシア語、中国語のデジタル雑誌の
貸出:米国Recorded Books社)
• 楽器・楽譜の貸出
• モバイル図書館
www.jeeadis.jp 33
インターネット投票(i-Voting)
•投票受付期間内は、何度でも再投票できる
•紙による投票が行なわれた場合、インターネット
投票は無効になる
•投票所は平均30分、オンラインは平均3分
•一回の選挙で11000労働時間が節約される
• 国会選挙法等の法律で規定
• 国家選挙委員会が監督
• 国家選挙管理局が実行責任者
• 「期日前投票」という位置づけ
• 有効性の優先順位は紙投票が高い
• 国民IDカードまたはモバイルID
• 電子認証・署名で本人確認・意思確認
• 電子投票の専用アプリケーションを
パソコンにダウンロードして投票
• スマートフォンやタブレットは未対応
• 電子投票システムのソースコードを公開
(GitHub上で)
出典: General Framework of Electronic Voting and Implementation
thereof at National Elections in Estonia
https://www.valimised.ee/sites/default/files/uploads/eng/IVXV-UK-1.0-eng.pdf
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エストニアのインターネット投票の利用状況
• 2019年までに10回の選挙でインターネット投票を実施
• 2019年3月の国政選挙では、投票者の43.8%がネット投票
• 期日前投票の71.4%、国外居住者9割以上がネット投票を利用
• 一方で、投票率改善への大きな貢献は確認されていない
出典:Statistics about Internet voting in Estonia のデータより作成
https://www.valimised.ee/en/archive/statistics-about-internet-voting-estonia
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3分で終わる、エストニアの記入済み電子申告サービス
https://e-estonia.com/component/e-tax/
政府からの通知は
公的メールで
メッセージが
届きました!
今年の税申
告書ができま
したので、ご
確認ください。
記入済みの申告書
を確認・修正
2018年度の
所得は・・・
控除は・・・
税金は・・・
承諾or修正
銀行口座は
個人番号と紐付け
還付金の振
込先口座をご
指定ください。
○○銀行
12345
ムタマナブ
3-5日後には
還付金の振込み
メッセージが
届きました!
還付金の振
込が完了しま
した。
国民IDカードと
モバイルIDで本人確認
95%以上の市民が
電子申告を利用
全ての企業は
電子申告
EU加盟国中
最安の徴税コスト
36
エストニアのオンライン会社設立
RIK - Centre of Registers and Information Systems / YouTube
最短18分で、登記完了!!
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エストニアと日本の企業設立比較(オンライン申請の場合)
エストニア 日本
サービス名称 e-Business Register
商業・法人登記の
オンライン申請
利用時間 24時間365日
・月曜から金曜まで
・祝祭日はお休み
・8時30分から21時まで
費用 最低で約2万円 最低で20万円以上
所要時間 原則数時間、最短18分 3-5営業日
優遇措置
・添付書類が大幅に削減
・公証人の認証が不要に
・資本金払込は設立後でも可
特に無し
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エストニアのeサービス
今後は、インビジブルサービスへ移行していく
IDカード
モバイルID
スマートID
KSIブロック
チェーン
政府クラウド
e-立法 e-司法 e-閣議
インターネッ
ト投票
電子サービス
ポータル
e-土地登録
e-ビジネス
登録
データ
大使館
e-税申告 e-バンキング e-ヘルス 電子処方箋
e-レジデン
シー
モバイル
パーキング
e-スクール
e-スクール
バッグ
エストニアの個人番号と国民IDカード
•名前と個人番号は 公共情報
•個人番号には意味がある
(性別や生年月日が含まれる)
•個人番号を患者識別番号として利用
•国民IDカードの取得は義務
•住所は掲載しない
• 電子認証と電子署名の機能
• 国民、企業、公務員が官民サービスで利用
• 資格の確認はオンラインで参照
• 自己情報の閲覧やオンライン申請ができる
(医療情報閲覧、病院予約などを含む)
• モバイルIDで携帯電話等に対応
電子投票
電子閣議
政府への発議
受験願書提出
運転免許証
パスポート
健康保険証
公的メール
アドレス
オンライン
バンキング
eチケット
電子政府
ポータル
電子認証
電子署名
firstname.lastname_NNNN@eesti.ee
出典:エストニア 警察と国境警備隊
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eレジデンシー(電子居住)カード
•名前と個人番号は 公共情報
•個人番号には意味がある
(性別や生年月日が含まれる)
•世界中からカードを取得できる
•身分証明書法に基づいて発行
•大使館等で対面の本人確認が必要
•顔写真と指紋をデータベースに登録
• 電子認証と電子署名の機能
• 自己情報の閲覧やオンライン申請ができる
公的メール
アドレス
オンライン
バンキング
電子政府
ポータル
電子認証
電子署名
firstname.lastname@eesti.ee
31234567890@eesti.ee
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eレジデンシー(電子居住)とは
•世界中の人にエストニアのデジタルIDとオンラインサービスを提供
•狙いはビジネスの活性化(起業・EU進出・デジタルノマド・自由業)
•新しい経済圏・エコシステムが生まれつつある
•電子住民の増加はエストニアの出生数を上回る
電子住民
5万人
税収増加
1000万ユーロ
会社設立
6199件
日本人住民
2468人
https://e-resident.gov.ee/
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エストニアのスタートアップ
TransferWise
国際送金
サービス
436億円
出典・参考 https://startupestonia.ee/
The Complete List of Unicorn Companies
https://www.cbinsights.com/research-unicorn-companies など
Taxify
配車サービス
195億円
Pipedrive
販売管理
サービス
100億円
Monese
当座預金口座
サービス
83億円
Neuromation
AI活用・学習
支援サービス
55億円
Starship
Technologies
エネルギー貯蔵
ソリューション
56億円
16億ドル 10億ドル
www.jeeadis.jp 43
Starship Technologies
自動運転ロボットが荷物をお届けします
https://www.starship.xyz/
www.jeeadis.jp 44
出典 http://connectedhealth.ee/members/?categories=health-start-up
ヘルスケアのスタートアップも
色々あります
www.jeeadis.jp 45
エストニアのマイポータルと自己情報コントロール
自己情報の閲覧:基礎情報、住所・不動産、運転免許、パスポート、健康保険など
誰が自己情報を閲覧したか:日時、組織、処理番号、個人番号など
エストニアのデータ交換レイヤー Xロード
出典:エストニア社会省の資料より www.jeeadis.jp 46
データベース:246
参加組織:975
サービス:1789
年間照会:5.7億件
節約:820年労働時間
エストニアの情報連携基盤 Xロード
出典:エストニア政府資料より www.jeeadis.jp 47
エストニアと日本のマイナンバー業務比較
人とコンピュータの
チームプレーによる
業務の自動処理化
紙の情報連携を電子化
いつ終わるかわからない
伝言ゲーム?
住民登録 金融情報
資格情報 不動産情報
①仕事を命令
②自動参照②自動処理
②同時処理
②瞬時に完了
エストニアでは
N機構
B県
K省 A市
①情報提供を依頼
③自動
提供
②依頼
日本では
仲介システム
②依頼
②依頼 ②依頼
⑤手動
提供
③自動
提供
④手動提供
③結果を
確認・決済
最新の情報を
見に行く
個人情報が
移動する
紙の方が
早いし確実
古い情報
間違った情報
欲しい情報は
どこにある?
本当に必要な
情報だけを照会
www.jeeadis.jp 48
アダプタサーバ
データ変換(DBクエリー言語 → XML → DBクエリー言語)の機能を提供。標準化
されておらず、使用プラットフォームに応じて接続側で用意しセンターに登録。
Xロードのデータ変換とセキュリティ
www.jeeadis.jp
49
Xロード(データ交換レイヤー)
アダプタ
サーバ
医療従事者
医療機関登録
データベース
セキュリティ
サーバ
セキュリティ
サーバ
アダプタ
サーバ
住民登録
データベース
セキュリティ
サーバ
セキュリティサーバ
データの暗号化、電子署名、ログ保存・改ざん防止、ファイヤーウォール等の機能
を提供。標準化されており、ソースコードをGithub上で公開。
Xロード
センター
法令に基づくポリ
シーを実施
・参加登録の審査
・参加者リストの
提供
・サーバ証明書の
発行
・監視、侵害検知
民間企業等の
電子サービス
Data Exchange Layer X-Road
https://www.ria.ee/en/x-road.html
データ提供者(RIHAに登録)
トラストサービス
プロバイダー
タイムスタンプ
認証サービス等
データ消費者
Xロードの特徴:シンプル・透明性・拡張性
www.jeeadis.jp 50
・Xロードは米国の資金提供により200万ドルで構築
・必要なのは、インターネット、サーバ、ソフトウェア
・接続するデータベースや情報システムはマルチ対応
・技術情報やソースコードを広く公開
・2001年の開始から、4回のバージョンアップ (現在まで大きな漏洩事故なし)
・フィンランド等の諸外国へ拡大中
出典:X-Road Factsheet https://www.ria.ee/x-tee/fact/#eng
上位属性「instance names」の追加:“XTEE.EE” and “PALVELUVAYLA.FI”
日本でXロードを応用した事例
www.jeeadis.jp 51
福岡エリアにおける医療情報連携に関する実証実験の完了 
出典:Planetway Corporation プレスリリース 2018年1月15日
http://pwlvc.com/jp/infomation/press_release/20180115_001.html
www.jeeadis.jp 52
エストニアのデータエンバシー
• 世界中の友好国のデータセンターに、重要データをバックアップ
• 国が侵略されても、クラウド上で政府のサービスを継続できる
出典:Estonian Data Embassy https://www.youtube.com/watch?v=tLuvjsJ5mQM
エストニアのオンライン出生届
市民
(夫婦)
病院
(出産)
住民
登録
保育園
健康保険
登録
電子
出生証明書
子育て関連
サービス案内 オンライン
出生届
(名前登録)
子供の
健康保険
自動登録
出典:Registration of childbirth and choosing a name などエストニア政府資料を参考に作成
https://www.eesti.ee/eng/perekond/rasedus_ja_lapse_sund/sunni_registreerimine_ja_nime_valik
個人番号
生成
オンライン
利用申込み
①
④
⑤
③
②
③
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家庭医
登録
母親と同じ
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エストニア政府の予算構成(2016年度)
社会保障税
出典:Meieraha (私たちのお金)
http://meieraha.ee/view/10
付加価値税
社会保障
医療
(健康保険、
救急医療等
行政サービス
教育
経済
国内消費税
(タバコ、酒、
ガソリン等)
歳出 89.2億ユーロ歳入 88.3億ユーロ
経済収入
譲渡収入
所得税
その他
文化
治安
環境保護
国防
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公的医療制度
エストニア 日本
医療保険 国民皆保険制度
(人口の約95%をカバー)
国民皆保険制度
保険者 エストニア健康保険基金 国、自治体、民間
医療サービス主体 独立した私法機関(健康
保険基金と契約)
国、自治体、民間
財源 社会保障税(給与額の
13%、雇用主負担)
保険料等
初期医療 家庭医(登録制) 家庭医(かかりつけ医)を推
奨?
エストニアでは、初期医療を強化し、第一次接触ヘルスケア計画(First contact
health care development plan)が重要な役割を担っており、家庭医、在宅看
護・介護、理学療法、歯科ケア、薬局サービスなどが連携しながら、総合的に予防・
治療を行う。
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医療従事者・医療施設
エストニア 2013年 日本 2014-2015年
医師 4,395(69%が病院勤務) 311,205
歯科医 1,190 103,972
看護師 7,428(75%が病院勤務) 1,537,813(看護職員)
歯科助手 825 116,299(歯科衛生士)
家庭医(family physician) 800(70%が個人事業主) 100,801 (診療所)
家庭医1人あたりの患者 1200-2000(登録制)
病院(hospital)
外来センター
65 (公立・私立)
・30の介護・リハビリ病院を含む
・19病院が公的医療を提供
・広域3、中央4、総合、地方
8,492
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ヘルスケア分類:緊急医療、総合(初期)医療、専門医療、看護・介護
初期医療と専門医療
www.jeeadis.jp 58
初期医療
診療所
家庭医
看護師
独立専門医
外来センター
外来専門医
3次医療
病院
専門医
2次医療
病院
専門医
救急医療 病院 専門医
リハビリテーション 認可病院 専門医等
介護・看護 認可介護病院 専門医等
参考:Estonian health care system など
https://www.haigekassa.ee/en/people/health-care-services/estonian-health-care-system
専門医療
患者の選択肢と家庭医の役割
www.jeeadis.jp 59
家庭医
家庭看護師
担当患者の診察
家庭訪問
専門医の紹介
専門医への相談
介護病院の紹介
病気の診察・治療
簡単な外科手術
乳幼児の監督
慢性疾患の監督
予防接種
予防・健康の助言
病院
専門医療
リハビリ
救急医療
参考:Estonian health care system など
https://www.haigekassa.ee/en/people/health-care-services/estonian-health-care-system
患者
家庭医の選択
家庭医に相談
家庭医を受診
訪問診療を依頼
医療相談:1220
救急車:112
救急病院を受診
独立専門医を受診
独立専門医
紹介不要
眼科(検眼医)
皮膚科、婦人科
呼吸器科、歯科
精神科
ゲートキーパー
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家庭医による医療相談ホットライン
• 全国どこからでも24時間対応で医療アドバイスが受けられる
• 健康相談、応急処置の指示、救急医療の手配など
• 家庭医と家庭看護師がエストニア語とロシア語で対応
出典:https://www.haigekassa.ee/1220
エストニアの医療情報システム関連法令
法令 概要
医療サービス組織法
Health Services
Organisation Act
エストニアにおける医療サービス全般を規定する法律。患
者の権利、患者データの取扱いや健康情報システム
(Health Information System)についても規定する。
医療情報システム法
Statute of Health
Information System
医療情報システムとデータベースについて規定する法律。
医療文書とデータの収集・管理・保存、医療従事者のデー
タ提出義務や本人のアクセス拒否権などを規定。セキュリ
ティ等の技術的要件についても規定する。
個人データ保護法
Personal Data Protection
Act
エストニアの個人情報保護法。EUのデータ保護規則に準
拠し、医療データの取扱い、科学研究目的のデータ利用要
件(同意が不要)について規定。
ゲノム法
Human Genes Research Act
遺伝子ドナーの権利やゲノムバンクについて規定する。
その他 医薬品法(電子処方箋)、公共情報法、住民登録法、身分
証明書法、統計法、公文書管理法(Archives Act)など。
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エストニアのデータ保護法(個人情報保護法)
エストニア 日本
基本法 個人データ保護法 個人情報保護法
・行政機関個人情報保護法
・独立行政法人等個人情報保護法
・条例
保護対象 自然人の基本的権利と自由 個人の権利利益
個人情報の範囲 特定または識別できる自然人に
関する全てのデータ(形式は不
問)
科学・統計目的の個人データ利
用条件(本人の同意不要)
特定の個人を識別することができ
るもの(他の情報と容易に照合す
ることができ、それにより特定の
個人を識別することができること
となるものを含む。)
医療情報の取扱い 機微データ(登録制)
・健康または身体障害の状態に関する
データ
・遺伝情報に関するデータ
・バイオメトリックデータ(とりわけ、
指紋、手のひらプリント、目の虹彩画
像および遺伝子データ)
要配慮個人情報
・身体障害、知的障害、精神障害等
・健康診断等の結果
・心身状態の改善の指導・診療・調剤
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eヘルスにおける医療データの本人関与
www.jeeadis.jp 63
通知・同意 開示・閲覧 訂正等 利用停止
診断記録 ○ ◎ ○ ◎
診断画像 ○ ○ ○ ◎
処方箋 ○ ◎ ○ ◎
ゲノム ◎ ○ ○ ◎
エストニアのゲノム法
エストニア 日本
法制度 ゲノム法(ヒト遺伝子研究法:2001年
施行)
人を対象とする医学系研究に関する倫
理指針(2014年告示)
目的 ・遺伝子バンクの設立と維持の規制
・必要な遺伝子研究の編成
・遺伝子提供が自発的なものであること
の明確化
・遺伝子提供者情報の機密性の確保
・遺伝データの誤用・悪用の防止
・DNAの構造および遺伝的リスクの解釈
に基づく差別の防止
人間の尊厳及び人権が守られ、研究の
適正な推進が図られるようにすること
構成 第1章 一般条項
第2章 遺伝子ドナーの権利
第3章 遺伝子バンクの処理
第4章 データ保護
第5章 差別の禁止
第5.1章 遺伝子バンク責任者の資金調達
第6章 行政監督と紛争処理
第7章 法律の施行(附則)
第1章 総則
第2章 研究者等の責務等
第3章 研究計画書
第4章 倫理審査委員会
第5章 インフォームド・コンセント等
第6章 個人情報等
第7章 重篤な有害事象への対応
第8章 研究の信頼性確保
第9章 その他
www.jeeadis.jp 64
エストニア ゲノムセンター(タルト大学 バイオバンク)
•本人の同意に基づくデータ
収集
•エストニア人口の年齢、性
別、地理的分布を反映した
データ
•18歳以上の51,515人が
遺伝子提供者
•データは暗号化・匿名化
•国内外の研究者がデータを
利用可能(有償)
•本人のメリットは個別化医
療の提供
出典:Estonian Genome Center, University of Tartu
http://www.geenivaramu.ee/en
www.jeeadis.jp 65
www.jeeadis.jp 66
www.jeeadis.jp 67
e救急医療(1)
• 救急隊員がタブレット端末に個人番号(患者識別番号)を入力
• データベースを参照して、患者の基本情報を表示
www.jeeadis.jp 68
e救急医療(2)
• 入力された患者の状態・症状データは救急病院の医師へ
www.jeeadis.jp 69
e救急医療(3)
• 担当医は、患者が到着する前に最新の診断・検査履歴を確認
www.jeeadis.jp 70
e医療相談(1)
• 他の家庭医等からオンラインで治療相談メールが届く
www.jeeadis.jp 71
e医療相談(2)
• オンラインで患者のカルテや画像データを共有
• 治療のアドバイスを受けて、今後の治療法を決定・実施
エストニアの患者ポータル
•自分や家族の医療データを
閲覧できる
•誰がどのような権限で自分
の医療データにアクセスし
たのか確認できる
•誰が自分のデータにアクセ
スできるか指定できる
•臓器提供等の意思表示がで
きる
代理人を指定できる(代理
人としてアクセスできる)
•IDカードによる本人確認
•欧州委員会からの財政援助
出典:https://www.digilugu.ee/
www.jeeadis.jp 72
EUのeヘルス(デジタル・ヘルスケア)とは
出典:European Commission eHealth : Digital health and care
https://ec.europa.eu/health/ehealth/overview_en
www.jeeadis.jp 73
健康・生活習慣の予防、診断、治療、モニタリング、管理を改
善するICTを活用したツールやサービス
1 市民の健康を改善する
2 医療の質とアクセスを向上する
3 国境を越えた医療提供を確立する
・健康情報ネットワークとデータ共有
・電子健康記録(EHR/PHR)
・遠隔医療サービス
・ポータブル患者監視デバイス
・手術室スケジューリングソフトウェア
・ロボット手術
EUのeヘルス利用ランキング2012
出典:European Hospital Survey: Benchmarking Deployment of e-Health Services (2012-2013)
www.jeeadis.jp 74
医療情報化
エストニア 日本
患者識別番号 あり なし (医療等IDを導入予定)
eヘルス戦略 あり なし(健康・医療戦略)
電子カルテの普及 ほぼ100% 20-70%
電子カルテの共有 全国 系列病院、地域
データ標準化 国主導で実施済み ATC
コード、HL7、ICD10 等
国が推奨する標準?
病院ネットワーク化 2015年に全国完了 各地域でネットワーク化?
電子処方箋 あり(利用率99%) なし (実現に向けてガイドライ
ン公表)
患者ポータル
(自己医療情報の閲覧)
あり なし (一部地域で実証等)
医療データ提供 医師に義務付け データ提供を依頼
(がん登録は義務化)
エストニアはEUやOECDにおけるeヘルスのリーダー国
www.jeeadis.jp 75
エストニアの医療情報交換基盤 (HIE)
Estonian National Health Information Exchange
全国規模で医療データを交換する基盤として2008年に整備
Electronic Patient Record (EHR)
電子患者記録システム
構築費用:約2億円
患者情報、医療記録、来院記録、病歴等が
作成・登録・データベース化される。
Digital Image
電子画像管理システム
構築費用:約2500万円
X線やCT画像等のデータが作成・登録・
データベース化される。
Digital Registration
電子予約登録システム
構築費用:約2500万円
患者が医療機関をオンライン予約できる。
予約情報は各医療機関のシステムと連動。
Digital Prescription
電子処方箋(2010年から)
構築費用:約3000万円
年間約800万枚の処方箋を電子化し、利用
率は、ほぼ100%。
eヘルス財団が構築・運営(電子処方箋のみエストニア健康保険基金)
www.jeeadis.jp 76
ガバナンス:eヘルス財団を中心として
エストニア政府の医療システムを開発・管理するため2005年に設立
社会省
家庭医
タルトゥ大学
東タリン中央病院
北部広域病院
救急医療連合
全国病院協会
eヘルス財団
役員部会
eヘルス財団
マネジメント部会
医療情報システム
基盤の運用
標準化と
サービス開発
マーケティングと
コミュニケーション
利用者
利用機関
www.jeeadis.jp 77
新たなICTガバナンスへ
健康福祉情報システムセンター(HWISC,TEHIK)
Health and Welfare Information Systems Center
www.jeeadis.jp 78
 ICTコンピテンシーセンターとして2017年1月1日に設立
 「エストニア社会省のICT部門」と「eヘルス財団」の役割と責任を統合
 医療、社会保障、労働の3分野をカバー
 2020年までに「人間中心の分野統合ICTシステム」を提供する
出典:An Overview of Current Estonian Health Information System Architecture Pitfalls and prospects (Artur Novek)
参考:Tervise ja Heaolu Infosusteemide Keskus https://www.tehik.ee/
2000
エストニアのeヘルスと医療情報交換基盤 (HIE)の歴史
201020082006200420022000
立案
計画の準備
2003-2005
eヘルス財団
設立 2005
eヘルス計画の実施
2005-2008
HIEの完成
2008.12
電子処方箋
2010
経済省による
予算措置
電子患者記録 電子画像管理 電子予約登録 電子処方箋
www.jeeadis.jp 79
出典:An Overview of Current Estonian Health Information System Architecture Pitfalls and prospects (Artur Novek)など
最初に決めるべき設計上の重要事項
クロスボーダー医療を意識とした国際標準の採用が原則
1. 主要な医療情報を中央に統合する(オプトアウト方式)
2. データ交換の標準(HL7 v3)
3. XML形式(HL7 CDA)による文書保存
4. 全ての構造化されたデータ項目が識別子(OID-s)を持つ
5. 診療文書の最終版のみをデータ交換する
異なる情報システム間でデータ交換することが前提
www.jeeadis.jp 80
エストニア eヘルスの標準
1. HL7とDICOM(画像アーカイブ)
2. 国際分類:ICD-10、LOINC、NCSP、ATC
3. エストニアeヘルスのOID(識別子)レジストリ
4. 国内ローカルの分類:
・分類情報を公開
・分類ルールについて法令で規定
•高い透明性、公開性、専門性の下で合理的に意思決定する
•医療関係者、関係省庁、保険者、システム開発者、関係分野
(医療標準、標準化、用語等)の専門家が参加
①データセットの作成 → ②形式化・マージ → ③承認・公開
www.jeeadis.jp 81
医療情報システム標準・分類公開センター
www.jeeadis.jp 82
出典:Standardite ja klassifikaatorite publitseerimiskeskus http://pub.e-tervis.ee/
エストニアのセキュリティ事情
1 2007年の大規模サイバー攻撃を経験
2 Xロードのデータ交換は20年近く大規模なデータ漏洩等が無い
3 定期的な監査・通報によるチェック体制
4 ルール違反には厳しく対応
5 NATOのサイバーセキュリティ対策本部として機能・貢献
6 最先端のセキュリティ・暗号技術等を研究・検証
www.jeeadis.jp 83
eヘルスのセキュリティ
1 すべての利用者の安全・確実な認証(本人確認)
2 すべての医療文書へのデジタル署名、またはデジタルスタンプ
3 アカウンタビリティ・透明性・トレーサビリティの最大化
4 個人データと医療データの分離(個人データの符号化)
5 技術管理者からも機密情報を守る暗号化データベース
6 すべてのアクションの効果的な監視ツールと組織的・技術的な対策
出典:The Estonian eHealth experience ‐ strategy and results より
http://www.kith.no/upload/6407/HelsIT-2011_T2-5_Piret_Simmo.pdf
www.jeeadis.jp 84
データセキュリティの3要素
法令による定義
完全性
データの正確性、完全性、適時性、出所の
信憑性、無許可の変更が無いことを保証す
ること
機密性
許可された人または技術的手段に限りデー
タが利用可能であること
可用性
必要な時間と期間に、適時かつ容易にデー
タへアクセスできる方法が、事前に合意さ
れていること
根拠法令:政府情報システムセキュリティ規則6条
www.jeeadis.jp 85
健康情報システムのセキュリティレベル
医療データ 医療用画像データ
セキュリティ
レベル
高 中
完全性 T3(最高クラス) T2
機密性 S2(機密情報) S2
可用性 K2 K2
保存期間 原則永久 30年間
根拠法令:健康情報システム規則7条、政府情報システムセキュリティ規則4条から9条
www.jeeadis.jp 86
※ログの保存期間は30年
医療データ保護のブロックチェーン利用
www.jeeadis.jp 87
参考:Blockchain in Estonian National Health Information System (Artur Novek)
https://cdn.ymaws.com/echalliance.com/resource/resmgr/images/DHW_2018_Profiles_/2018_Presentations_/Artur_Novek.pdf
プライベート・許可・共有
優れた拡張性
リアルタイム保護と検証
保護するのはログ記録
誰がいつ何をしたか
最新データの利用を保証
www.jeeadis.jp 88
エストニアと日本の罰則比較
エストニア 日本
対象 個人情報全般
特定個人情報
(マイナンバー+個人情報)
意図的な
情報漏洩
懲役、禁固、罰金 懲役、罰金
不正入手 懲役、罰金 懲役、罰金
不正閲覧 解雇、資格剥奪 特に無し
セキュリティ
要件違反
罰金(重要個人情報) 直罰は無し
• 大阪市職員による戸籍情報の不正閲覧:常習性がある職員への最も
重い処分で「停職3カ月」
• 前首相の健康情報の不正閲覧:たった1回でも医師資格剥奪、解雇
エストニアeヘルスの全体構成
出典:エストニア社会省の資料より
(HIE)
① ② ③
⑥⑤④
データベース層:① ② ③ ⑥
セキュアデータ交換層:X-Road
アプリケーション・サービス層:④ ⑤
www.jeeadis.jp 89
エストニア健康情報システム (HIE)の仕組み
標準化された
バーチャルデータベース
EHRの中央DB
患者主要情報
(連絡先情報、保険情
報、アレルギー、重要
な薬物情報等)
EHR
全住民の誕生から
死亡までの医療記録
他の情報源への
リンク情報
(Link Directory)
(病院や家庭医のITシス
テム、各種DBと接続)
患者index 各情報ID
患者ポータル
医師ポータル
薬剤師・家庭医
業務アプリ
パソコン
スマホ、タブレット
各病院
ITシステム
各薬局・家庭医
ITシステム
タブレット
電子処方箋
センター
診断記録
サマリーDB
(epicrisis)
副作用
DB
診断画像
DB
検査
DB
医薬品
コードDB
医療機関
医療従事者
登録DB
医療標準
分類DB
医療統計
ポータル
匿名化
データ
等
々
医療研究
開発
符号化
データ
救急医療
モバイルアプリ
ゲノムDB
(バイオバンク)
出典:Digitaalse terviseloo meditsiinidokumentide IT standardid ja publitseerimispohimotted Haigusloo epikriisなどから作成
www.jeeadis.jp 90
データの利用状況(月間照会件数)
医療従事者だけでなく、患者自身による利用も増えている
www.jeeadis.jp 91
出典:An Overview of Current Estonian Health Information System Architecture (Artur Novek)
eヘルスの参加・利用者
20のサービス(アプリ・ソフトウェア)を提供
患者 医師 家庭医 歯科医
看護師 救急隊 介護事業者 保険者
住民登録 法人登録 医療登録 軍隊
ゲノム
センター
血液
センター
医療統計 運転免許
www.jeeadis.jp 92
科学研究・公式統計に必要な医療データの処理(本人の同意が不要)
www.jeeadis.jp 93
根拠法令:個人データ保護法16条、保健サービス組織法59-1条から59-4条、健康情報システム規則2条など
(1)コード化した個人データ
・個人の識別を可能にするデータをコード(符号)によって置き換える
・復号化は、追加の科学研究・公式統計で必要な場合のみ認められる
(2)個人識別が可能なデータ
・コード化したデータでは研究等の目的を達成できない(著しく困難)
・個人識別可能データの処理に特に高い公益性がある
・データ主体に追加義務が発生せず権利を侵害しない
(3)個人識別が可能なデータ
・機微データ利用の登録をしている
・セキュリティ等の法定要件を満たしている
・事前にデータ保護局が検証している
・法律で定める倫理委員会から意見を聴いている
健康情報システムの健康関連データ
健康サービス契約の締結と履行、医療の質と患者の権利、公衆衛生の保護、
健康記録の保持、健康統計および健康管理のために処理される。
健康・医療分野のオープンデータ
医療機器データ、医療機関データ、薬剤師登録データなど
www.jeeadis.jp 94出典:https://opendata.riik.ee/en/
エストニアの医療専門職の登録とライセンス制度
1. エストニアで働いているすべての医師、看護師、助産師、歯科医は保健委員
会の「保健医療専門家(ヘルスケア専門家)登録簿」に登録される。
2. 保健委員会は申請者の訓練・資格の要件をチェックした上で、登録証明書を
発行する。EU加盟国等で資格を取得した専門家も認められる。
3. ヘルスケア専門家は、登録証明書で指定する職業・専門分野内でヘルスサー
ビスを提供することができる。
4. 登録簿には、経歴や勤務地に関する情報も記録される。
5. 病院等が医療サービスを提供するには、活動ライセンス(活動許可証を発行)
が必要になる。活動ライセンスを取得することで、看護師は独立した看護
サービスを提供できる(個人事業主、法人化)。
www.manaboo.com 95参考:Health Services Organisation Act
https://www.riigiteataja.ee/en/eli/521062017012/consolide
医療サービス提供者の情報公開
すべてのヘルスケア専門家とライセンス事業者を検索できる
勤務するヘルスケア専門家の登録番号、氏名、専門分野が公開される
www.manaboo.com 96出典:Tutvustus - Terviseameti registrid
http://mveeb.sm.ee/
健康・医療分野の統計データ
医療機関、健康状態、罹患率と医療サービスの利用状況など
健康状態:国籍、性別、年齢、居住地、教育レベル、社会経済的
地位や状況など
統計活動ごとに詳細なメタデータを公開
オーダーメイド注文も可能(有料、個票データ提供要件)
データ主体には、自己データへのアクセス権を付与(年1回)
www.jeeadis.jp 97出典:https://www.stat.ee/health
根拠法:Official Statistics Act
電子画像管理システム Nationwide PACS in Estonia (1)
出典:Nation-wide PACS system in Estonia
http://mug.ee/ehealth/presentations/Andrus_Paats.pdf
www.jeeadis.jp 98
•様々な電子画像機器からの画像データ
•既存の情報システムと連携・統合
•全国どこからでも画像データを閲覧
CR,CT,MR,XA,US,ES,NM, etc
電子画像管理システム Nationwide PACS in Estonia (2)
出典:Nation-wide PACS system in Estonia
http://mug.ee/ehealth/presentations/Andrus_Paats.pdf
www.jeeadis.jp 99
家庭医(GP)ポータル Impax client
電子画像管理システム Nationwide PACS in Estonia (3)
出典:Nation-wide PACS system in Estonia
http://mug.ee/ehealth/presentations/Andrus_Paats.pdf
www.jeeadis.jp 100
電子画像管理システム Nationwide PACS in Estonia (4)
出典:Nationwide PACS in Estonia 等から作成
https://vimeo.com/114324564
2001 スウェーデン政府の財政支援によるBITNET計画
・タルトゥ大学クリニックにAgfa impax 3.5を整備
・DICOMアーカイブとWebビューワーが
・エストニアの医療機関で無料利用できるように
2004 タルトゥ大学がPACSシステムを拡張(3.5 -> 5.0)
・アーカイブ費用は 1ユーロ/1事例
2005 タリン大学が調達コンソーシアムを設立
・タルトゥ大学のPACSに代わる新たなシステムを
2005 政府がEヘルス財団を設立
・全国版のデジタル画像システムの構築へ
2006 エストニアPACS財団(Pildipank)の設立
・タルトゥ大学と北エストニア医療センターが共同
・全国共通の医療画像環境(伝送、保管、使用)の実現へ
2008 全国共通の電子画像管理システムを構築
・2009年から画像アーカイブを開始(強制ではない)
www.jeeadis.jp 101
電子画像管理システム Nationwide PACS in Estonia (5)
出典:Nationwide PACS in Estonia 等から作成
https://vimeo.com/114324564
2008-
2013
全国電子画像管理システムの拡張と改善を続ける中で
5つの医療機関が独自の画像管理システムを採用
・約10%の画像が中央システムに記録されず
・他の医療機関が、その画像を閲覧できない
2014 エストニアPACS財団に全国の医療画像を記録する権限を付与
全てのDICOMデータは中央システムに記録される(法律で強制)
・医療機関側からの反対意見もある
現在 全国電子画像管理システムは24時間/365日体制で稼働中
・病院、家庭医、救急医療、医療補助員などが利用
・過去の画像データはフィルムをスキャンしてデジタル化
・電子画像機器(modalities)との通信はVPNで暗号化
・データの完全性や災害時の復旧などにも配慮
・ウェブ閲覧が可能(OSやブラウザに依存しない)
・家庭医(GP)用のポータルサイトを提供
・全国医療情報交換基盤 と連携・統合
・DICOMワークステーション等から操作
www.jeeadis.jp 102
電子画像管理システム Nationwide PACS in Estonia (6)
出典:Nationwide PACS in Estonia 等から作成
https://vimeo.com/114324564
2013年度 開発・拡張・維持費の合計:869,000ユーロ(約1億500万円)
・ハードウェア:5200万円
・ソフトウェア:4000万円
・維持費:1300万円
2012年末 全国電子画像記録の運用状況
・累計600万超の事例
・データ容量は480TB
www.jeeadis.jp 103
e-prescription 電子処方箋サービス
出典:Estonian digital prescription system - how does it work?
https://youtu.be/m9rTZM2kj78
www.jeeadis.jp 104
医師がパソコンを操作して発行
データは電子処方箋センターに登録
薬局でIDカードによる本人確認
薬剤師はセンターにアクセス
本人は患者ポータルで閲覧可能
エストニアの電子処方箋サービス
http://www.e-tervis.ee/
患者ポータル等から
処方内容や医療情報
を閲覧
約99%が
電子処方箋
人とコンピュータの
チームプレーによる
業務の自動処理化
住民登録
被保険者資格
医師資格情報
勤務情報
医薬品情報 処方履歴情報
①処方箋作成
の指示
②自動参照②自動処理
②同時処理
③処方内容の
確認・決済
医師
②瞬時に完了
処方箋
センター
④処方箋の登録
個人情報は
移動しない
(原本の参照)
⑤
参照
⑤
参照
薬剤師
www.jeeadis.jp 105
www.jeeadis.jp 106
エストニアのeヘルス戦略2020
「eヘルスビジョン2025」および「eヘルス戦略的開発計画2020」
1. 高品質なヘルスデータと情報のエコシステム
2. 利用者中心で科学的根拠に基づく適切なサービス・個別化医療
3. 全体的なケース管理と統合されたサービスネットワーク
4. サービスのパフォーマンスと品質の改善(測定・評価・予測)
5. 遠隔医療等によるサービスアクセスと人的資源利用の最適化
出典:e-tervise strateegia 2020 より
https://www.sm.ee/et/strateegia
www.jeeadis.jp 107
Healthcare 4.0
Healthcare 1.0 (1990-2009年)
・旧ソ連制度からデジタル社会への移行
・紙への記録からコンピュータ上への記録へ
Healthcare 2.0(2007-2017年)
・異なるヘルスケアシステムの統合・標準化
・病院や診療所のワークフローの変化
・患者情報の共有と本人アクセス手段の提供
Healthcare 3.0(2017-20XX年)
・患者の全データの収集・統合と本人アクセス権の強化
・医師収集のデータ + 本人追加のデータ(遺伝子情報等)
Healthcare 4.0(20XX-20XX年)
・患者本人のエンパワーメント(自身の健康要因を知る)
・患者自身が使用する医療用具(point-of-care device)
・グローバルな健康保険と人工知能に基づく健康方法
出典:e-Estonia より
https://e-estonia.com/healthcare-4-0-is-finally-going-
to-fix-healthcare/
www.jeeadis.jp 108
新たに10万人のゲノムデータを収集
• 社会問題省、国立健康開発研究所、ゲノムセンターの共同開発プロジェクト
• 予算は500万ユーロ(約6.7億円)で2018年度に実施
• 個人の遺伝的リスクを本人にフィードバック
• 日常的な医療行為に統合することを目指す
→ 健康情報システム(HIE)とゲノムデータとのリンク
• エストニアの個別化医療の発展を促進
• Illumina Global Screening Arrayを使用
• 今後4年間で提供者を拡大、2022年には人口の3分の1が個別化医療の対象に
出典:https://www.geenivaramu.ee/en/news/100-000-estonians-will-be-offered-information-about-their-genetic-risks
www.jeeadis.jp 109
国を越えた健康データ交換プラットフォーム
• 2019年1月、フィンランドの電子処方箋がエストニアの薬局で使えるように
• 2019年内に、エストニアの電子処方箋もフィンランドで使えるように
• 処方箋データと薬剤師登録データを2国間で共有
• EUでは、国を越えた医療サービスへのアクセス「クロスボーダー医療」へ
• 2021年末までにEU加盟国内で電子処方箋と患者サマリーを交換する予定
出典:https://e-estonia.com/first-eu-citizens-using-eprescriptions-in-other-eu-country/
www.jeeadis.jp 110根拠法:保健サービス組織法50-7条から50-9条
個別化医療における
デジタル意思決定支援システム(DDSS)
出典:Feasibility study for the development of digital decision
support systems for personalised medicine (2015年6月)
•エストニア社会省とタリン工
科大学による共同研究
•個別化医療の原則に従い、臨
床的意思決定をサポートする
(デジタル意思決定支援ソ
リューション)
•使用可能な健康データのマッ
ピングと標準・データ形式の
特定
•現実的な健康データと病歴を
有する仮想個人の寿命をカ
バーする3つの臨床状態(心血
管疾患、糖尿病、癌)のモデ
ルシナリオの開発
•人生の段階における予防、治
療、フォローアップ/モニタリ
ングを含む
www.jeeadis.jp 111
DDSSは、健康成果を改善し、不要な検査を減らし、薬物
と薬物の相互作用を排除し、不要な入院を避けることを目
的とする。
個別化医療における
デジタル意思決定支援システム(DDSS)(2)
出典:Feasibility study for the development of digital decision
support systems for personalised medicine (2015年6月)
•表現型(行動データ、環境
データを含む)および遺伝子
型データ
•どのポイントでどのような
データが必要か
•必要なデータが、どこに存
在しているか
•どのような形式で格納・保
存されているか
•データの収集と分析に必要
な技術的手段を決定
•DDSSの実現が技術的に可
能となる
•シナリオに基づくプロトタ
イプの作成 → 拡張可能
www.jeeadis.jp 112
個別化医療における
デジタル意思決定支援システム(DDSS)(3)
DDSSを実現するための戦略計画の提案
- ユーザーまたは品質目標に応じて、「全ゲノム、健康・医療データ」を、
異なるDDSSを使用して処理するために、各種データをリンクするための
組織と情報技術の枠組みを確立する。
- DDSSアルゴリズムに必要なさまざまなデータのソースについて、既存
の組織・機関の医療・公衆衛生データベースを監査・分析する。
- 個別化医療で使用するためDDSSアルゴリズムを入手(市販、または新
たに開発)するための調達計画を策定する。
- DDSSにおけるオープン・ユースのために、収集されたゲノム、健康・
医療データの正規化を担当する組織を設立する。
- DDSSの「機能性」と「データ二次利用の重要性」と「保健医療分野に
おける新しいe-サービスの実装」を念頭に置いて、医療関係者が使いやす
いソフトウェアとアプリケーションの要件を開発・公開する。
www.jeeadis.jp 113
ヘルスケアデータの可視化
www.jeeadis.jp 114出典:STACC
https://www.stacc.ee/ehif-stacked-area/?lng=En
エストニアにおける専門医療の費用の分布を性別、年齢、疾患のグループ別に
示すインタラクティブなグラフ
EHRのテキストマイニング
www.jeeadis.jp 115
診断記録
サマリーDB
(epicrisis)
健康保険
DB
ゲノムDB
(バイオバンク)
・非構造化データが大量にある
・非構造化データの分析が必要
・個人識別情報の除去 → 医療研究用のデータ
・特定の疾患に関するコンテンツ抽出
参照:Text-mining the Estonian National Electronic Health Record
https://courses.cs.ut.ee/MTAT.03.242/2015_fall/uploads/Main/PersonalisedMeds.pdf
エストニアeヘルスの3大ビッグデータ
www.jeeadis.jp 116
医療分野のデータサイエンスと機械学習
• ソフトウェア技術とアプリケーションの官民共同研究開発組織
• 個別化医療に貢献するデータ分析やAIソリューション開発を行う
www.jeeadis.jp 117
出典:EHIF e-Solutions 03.10.2017
Raimo Laus Head of IT Department (2003- 2017) Estonian Health Insurance Fund
物理世界とサイバー世界の融合
サイバーフィジカルテクノロジーと初期データ処理の自動化プラットフォーム
Siriに似たベビーシッター
のように、植物のライフサ
イクル全体に渡りケアする
高度な拡張性を備え、多数の個体を管理
できる
リアルタイムのモニタリングか
ら、予測した日々の治療計画ま
でをカバー
www.jeeadis.jp 118
エストニアの成功要因
徹底した透明性と実績に基づく社会的な信頼と合意
効率的でシンプルなITガバナンス、使いやすい番号制度
多種多様な関係者の参加を前提とした迅速で合理的な意思決定
義務化やオプトアウトを活用したわかりやすい法制度の整備
人とコンピュータの協働が実現する業務の自動処理化
Xロードを基礎とした安心・安全・迅速な情報連携の仕組み
取得が義務化された国民IDカードによる厳格な本人確認と認証
www.jeeadis.jp 119出典:http://connectedhealth.ee/
エストニアのeヘルスとつながる
・企業43社(スタートアップ、医療IT、バイオ、製薬)
・研究開発パートナー(大学、技術センター)
・健康サービス(病院、一般医療機関、産業保健、温泉、フィットネス、スポーツ)
・患者団体、ユーザーコミュニティ
・公共部門(社会省、経済通信省、健康保険基金、国民健康開発機関)
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